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 (株)晃和工業は、石巻市を本社に、仙台市、仙北(栗原郡)、盛岡市、千厩(岩手県東磐井郡)に拠点をもつ建設総合設備企業。官公庁の物件を中心に、ビルなどの暖冷房、空調、給排水、ガス、上下水道、土木の設計施工をトータル受注し、その確かな技術力は高い信頼を得ている。
 「ご存じの通り、全国的な公共事業の見直しで、大型施工物件は減少傾向にあります。また、デフレスパイラルの影響もあって、建設業界ではコスト競争が余儀なくされています」と、千葉社長。
 業種を問わず、コスト削減対策が重要課題となっている現在だが、同社のような設備業界では、省力化は大きな難題。「設備工事では、現場で一つずつ組み立てる工程をはずせない。どうしても人海戦術となってしまうのです」。
 業界に先駆け、1986年にはすでにCADシステムを導入し、いち早く女性技術者の育成にも努めるなど、常に業界をリードしてきた同社は、今回、新たなる生産システムの構築に挑んだ。
   千葉社長が着目したのは、軽量鉄骨住宅メーカーが、あらかじめ工場で柱や壁を組み立て、現場では短期間で施工していること。北海道から九州まで、全国の有力工場を視察し、設備工事にもユニット生産を取り入れることを決意した。そのユニット生産を担うのがグループ企業の三晃工業(株)である。同社は今年6月から自社開発の生産設備を整えた新工場を稼働させている。

クリックすると拡大写真が見られます。 「私どもの基本理念は『安く、よく、早く』。できるだけコストを下げて、グレードを上げることが責務です。ですから、工場の設備や機械ラインはすべて自社で開発。いろいろ模索しながら創意工夫をし、完成させました」。


 
 
 

 工場内の機械設置には、ACROBAが活躍した。「これまで当社は、フォークリフトとは縁がなく、初めての導入となったのですが、実は他メーカーと契約寸前のタイミングでTCMのACROBAを知ったんです。これはすごいフォークリフトだと思い、即契約したんですよ」。

クリックすると拡大写真が見られます。 ここまでACROBAを気に入っていただいた大きな理由は、「真横に走る機能を利用し、工場内の通路を90°の角度で移動できること」。ACROBAは旋回時、回転の中心が車軸の真ん中にあるので回転半径がゼロ。車体のずれがなく、従来車よりも狭い通路幅で曲がることができる。もちろん、生産ラインの中でも、「真横に走る」機能は、水道管などの長尺物の搬送に活躍している。
 「アタッチメントを工夫すれば、施工現場でも使えるかもしれませんね。たとえば、天井への暖房機の据え付けや配管には現在、2台のリフトを使用していますが、ACROBAなら1台で過重に耐えられるでしょう。そして、現場の狭い通路も自由自在に移動しながら搬送できます。作業上の安全確認は必要ですが、ACROBAには、今後も期待できますね」。 
 
 現在、同社のユニット生産には、各方面からすでに大きな期待がかかっている。
クリックすると拡大写真が見られます。 「工場内でほぼ完成品を作り、それを一度分解して現場へ運び、ボルトとナットだけで組み立てます。1億円規模のプラントでも1週間ぐらいの施工期間で済み、従来工法に比べて労働力は約半分。さらにユニットのコンパクト化を図ったことで、建築コスト削減も実現しました。お客様のトータルコストダウンにつながるというわけです」。
 このような果敢な設備投資を行いながらも、安定した経営を続ける同社。その経営戦略についてお尋ねした。
 「今は、戦後以来の千載一遇のチャンスの時。こんな時代だからこそ、新工場を立ち上げるなど投資をして、社会の金回りをよくしなくてはならない。そして、『勝ち組』になるためには、お客様のことを第一に考える企業であるべきです。売上、利益は結果としてついてくるもの。お客様のニーズがあるうちは、企業は存続します。ユーザーの気持ちを考え、お客様の声を聞き、お客様にかわいがってもらえる存在になること。今後も地域に密着し、ローカルナンバー1企業をめざします」。
 
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