関西セキスイ工業(株)は、「セキスイハイム」「セキスイツーユーホーム」で知られる積水化学工業(株)の100%出資会社。積水化学工業(株)の住宅事業本部をヘッドに8社ある生産会社のうちの1社だ。

 同社では、家づくりの80%を工場で行ってしまうという先進のユニット住宅を生産。1971年の創業以来、西日本エリアの中心的な生産拠点としての役割を果たしている。

 「創業当時は1日4ユニットの生産量でした。1棟が8ユニットの時代でしたから、2日で家1棟分を生産していたというわけです。現在は1日300 ユニット。1棟が14ユニットですから、1日で約21棟の家を工場で作っている計算になりますね」と中島取締役。

 現在、同社の工場は本社工場の周辺に計6工場。部材の加工からユニット組み立てまで、まるで1つのラインのように連動性をもっているのが特徴だ。セキスイハイム・ツーユーホームは、すべて自由設計のオーダー生産。それぞれの組立ラインでは、梁や部材にまで顧客の名前が入れられる。これに床や壁が取り付けられ、搬出されるまでの一連の生産システムが、家づくりの無駄を排除。低価格で価値ある住宅を提供できる理由がここにある。
   同社とTCMのお付き合いは約25年。現在、52台のフォークリフトが稼働中で、うち1台がACROBAである。中島取締役は、ACROBAの誕生を待ち望んでおられたという。

 「当社では柱や梁などの長尺物を扱うことが多く、ガタつきがあるとバランスを崩すおそれがあります。それで、20年ほど前から真横に動くフォークリフトが開発できないかと言っていたんです。そしてACROBAが発売されることを知り、やっとできたのかと思いながら新製品発表会へ出かけました(笑)。TCM滋賀工場でACROBAを一目見て、私が頭の中に描いていたのと同じイメージの動きでしたから、すぐに採用したいと思いました。想像を超えていたのは、段差がある床もスムーズに乗り越えること。工場の路面を平らにすればよい問題なのですが、水はけの問題があってどうしても段差をつけざるをえなかったのです。そして、ブレーキをかける時、ACROBAならアクセルを離すだけで、すっと停まる。停まる衝撃が少ないから、構内で安全に運転できると、オペレーターにも好評です」。
 
 
 ACROBA導入については、「ひとまず、従来車との操作性の違いから、導入の際には、近畿TCMに協力してもらい、3日間の安全指導を受けました。レバーが短くて、ソフトタッチなので、当初は戸惑ったようですが、慣れると以前よりもスムーズに操作できるようですね」と吉里課長。

 穴開けやカットの加工が施された鉄部材は、天井・床・柱をそれぞれフレーム状に組み立てる工程に入る前に屋外保管場所へ運ばれる。ここで使用されているのがACROBAだ。この鉄部材は5.4mもの長さである。
   オペレーターの古家さんは、「保管場所を間違えても、ACROBAならタイヤが真横になり、そのまままっすぐ横に移動するだけで正しい保管場所に収めることができるので便利です。シートが回る機能で、バックする時や乗り降りが楽になりました」と、操作にもすっかり慣れたそうだ。

 地域密着型の生産拠点として、多大な役割を果たす同社。納期の短縮化、品質向上、コスト低減というユーザーからの要望に応えるため、さらなる生産システムの高度化に挑む。今後、各工程間をより効率よくつなぐためのパートナーとして、ACROBAをお役立ていただけるに違いない。
 
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